90年代のパンクバンド特集

 

90年代初頭のグランジブームの後にやって来たリバイバルパンクブームは

メロコア(メロディックハードコア)やポップパンク,ラウド,エモなど様々な

呼称をされながらもエレキギターの激しいリフをバックに叙情的なメロディー

ラインを持つボーカルが歌うものが主流となっていく。バッドレリジョン、NOFXに端を発したこのブームはやがて日本にも飛び火して現在に至る。

今回は海外のバンドに絞って個人的におすすめのバンドを紹介します。

(文・あぶく川溺死郎)


オール(ALL)

西海岸パンクの元祖的バンド、ディセンデンツを経て1987年に結成。ストレートなラブソングはパンク界のビーチボーイズとも言われており後述するグリーン・デイ、さらにブリンク182なども彼らの影響を受けている。スピード感バリバリ、

メロディーラインも哀愁たっぷりでカッコイイ。(殆どの曲が3分弱と短い)2013年にはドキュメンタリ

映画も作られた。現在も活動を続けている


グリーン・デイ(Green Day)

1987年結成。1994年3rdアルバム「ドゥーキー」でメジャーデビュー。グラミー賞の「最優秀レコード賞」を獲得したポップパンクを代表するバンド。2015年

には“ロックの殿堂”入りも果たした。

(有名過ぎるので載せるのよそうと思いましたが

象徴的なバンドなので載せました)


リヴィング・エンド(The Living End)

1994年に結成。ジャンル的にはネオ・ロカビリーの範疇にありながらもその強烈なギターリフやパンク的な激しいドラミングから“ロカビリーパンク”と形容されていた。現在はメンバーチェンジなどもありややポップな路線に変わっている。

個人的には1stアルバムが楽曲も素晴しくお勧め


ジョーブレイカー(JAWBREAKER)

1990年に1stアルバムを発表した

ジョーブレイカーはFUGAZI(フガジ)と並んでエモの創世記的なバンド。サンタモニカ出身のメンバーが奏でる西海岸のカラッとしたサウンドにはそれまでのパンクロックにあったマッチョでバイオレンスなイメージとはほど遠いごく普通の若者によるパンクを感じさせるもので、その楽曲は今聴いても古びてない。今年(2017年)21年ぶりに再結成した。


フィフティーン(FIFTEEN)

アメリカのイーストベイで活動していた

伝説のバンドCRIMP SHRINEのボーカルJEFF OTTが1990年に結成したのがフィフティーン

です。楽曲的にはその後の日本で大量に派生する“青春パンク”の先駆けとも言えるものでツイン・ボーカルでスリーピースのワンパターンなサウンドですがメロディックな青春

パンクがお好みの方にはおススメします。


ザ・メイカーズ(The Makers)

ワシントン州スポーケン出身の4人組。

60年代から連綿と続くガレージロック(ガレージパンク)の影響を受けつつも現代風にワイルドにアレンジされたロック

サウンド。長い曲でも2分半しかなく

疾走感ハンパない。是非、爆音で

聴いて欲しいバンドです。