80年代のシティポップ特集
そもそもシティポップとは…
都会的なイメージを前面に出したポップス。既存の歌謡曲やポップスが持っていた“歌”ではなくニューミュージック寄りの凝ったサウンド(以上、ウィキより抜粋)と定義が曖昧で人によってどこまでがシティポップなのか判断が分かれる部分もありますが今回はあくまで“それらしい”曲を選びました。
大貫妙子
1976年シュガーベイブ解散後にソロ歌手としてデビュー。アルバムお勧めは2枚目の「SUNSHOWER」と3枚目の「ミニヨン」坂本龍一や細野晴臣が参加しています。(この後のヨーロッパ3部作も素晴らしいですが)
「SUNSHOWER」には特にシティポップに相応しい
その名もズバリ「都会」という曲が入っています。
松原みき
別名スージー松原。1979年「真夜中のドア」でデビュー。1991年まで歌手として活動。お勧めの曲は多いですが中でもシティポップ的な曲は1981年のカネボウ春のCM曲「ニートな午後3時」。因みにここで言うニートは「働かない人」の事ではないです。チョッパーベースやフォーンセクションなどファンキーなアレンジが非常にカッコ良い名曲です。
山本達彦
1978年デビュー。当時は
「シティポップの貴公子」と呼ばれていた。
ヒット曲「夏の愛人」のイメージから
「ムード歌謡の末裔」と呼ばれる事もある。
研ナオコ、郷ひろみらに楽曲提供もしている。
大学の同級生に安倍晋三内閣総理大臣、
ジャズギタリスト渡辺香津美がいる。
安部恭弘
作曲家やスタジオミュージシャンといった裏方の仕事をしていたが寺尾聰の「ルビーの指輪」を聴いてから歌手を志すようになり1982年デビュー。当時、稲垣潤一、井上鑑、鈴木雄大らと共に「ニューウェーブ4人衆」と呼ばれていた。お勧めは1984年の日産スカイラインCM曲「ダブルイマジネーション」。ギターも上手く、かつては小田和正のライブでも
リードギターを担当していた。
和田加奈子
1985年デビュー。アニメ「きまぐれオレンジ☆ロード」主題歌の「夏のミラージュ」が有名。艶やかな声の中に独特の翳りがあり当時台頭してきた“ガールポップ”とは一線を画すアダルトで確かな歌唱力、
短い活動期間ながらタイアップ曲含め良曲が多い
寺尾聰
ルビーの指輪があまりにも有名ですが、それ以外のお勧め曲はやっぱり「出航SASURAI」でしょう。3拍子のシャッフルなバラード。最初暗めの曲調からサビは転調して明るく開けてくるとこが良いです。
イントロのプログレっぽいギター、やたらに低いキーのヴォーカル、サビの部分のハモりとどれも大変素晴らしい和製AORの名曲。