70年代のニューロック特集

そもそもニューロックとは…

1970年前後に日本のレコード会社が60年代までのロック(ビートルズ、プレスリー、ストーンズ、チャックベリー他ブルースやカントリー)と分類するために使い出したと言われる。

一般にはプログレやアートロック、サイケデリック・ロックなどがこれに当てはまるそうです。今回はそんな時期の日本のロックの中から気になるものを厳選してみました。


外道

1973年デビュー。ステージ衣装に着物、ステージに鳥居などのパフォーマンスで当時の

暴走族(サーキット族)に絶大な支持を受ける。「香り」や「ビュンビュン」など初期のシンプルで速い曲はその後のパワーポップやパンクにも通じるカッコよさがあります。

 


四人囃子

1971年結成。1974年「一触即発」でメジャーデビュー。ピンクフロイドやイエス、EL&Pにも匹敵する日本で最古のプログレッシブ・ロックアルバムと評価されている。メンバーチェンジを経て断続的に活動中。


フードブレイン

元・パワーハウスのギタリスト陳信輝がゴールデンカップスのベーシスト加部正義らと結成したハードロックグループ。レッドツェッペリンやディープパープル、ブラックサバスの影響を受けたようなアバンギャルドで暴走気味のサウンド。唯一のアルバム「晩餐」はドイツでも発売されて現地のレコード会社で絶賛されたそうです。


Love Live Life+One

ジャズ・ミュージシャン市原宏祐を中心としたジャズとロックの混成セッションバンド。プラスワンとは布施明。

激しいヴォーカルが聴ける。後年、世界的に知られた名盤になりました。


ザ・モップス

1967年デビュー。日本のサイケデリック・バンド

の草分け的存在として知られる。

GS(グループサウンズ)バンドとしてデビューしたが70年以降はニューロックのバンドの一つとして

「御意見無用」「月光仮面」などをリリース。吉田拓郎・作の「たどりついたらいつも雨降り」は若者に支持された。1974年解散。


TOO MUCH

チャーリーコーセイがいたバンド、

ヘルプフルソウルの元ヴォーカル

ジュニーラッシュが京都で結成した

へヴィーロックバンド。ヴォーカルが黒人なので歌詞は全部英語。ベースの青木正行はその後、外道に加入。アルバムにはミッキー吉野も参加。