70年代の日本のパンクバンド特集
70年代の
日本のパンクバンド
ニューヨーク、ロンドンで起きた
パンクロックムーブメントに呼応
するように日本でも77,8年頃から
パンクバンドが出現する。ただ最初の頃のバンドの多くはいわゆる「ポッと出」の新人ではなくニューロック期から活動していたベテランが長い髪の毛をバッサリ切って暖簾を掛け替えてスタートしたものだった。一方、福岡ではビートを強調したロックバンドたちが“めんたいロック”というムーブメントを起こしたように全国各地でその後有名に
なるバンドがアンダーグラウンドで続々と誕生していた。
フリクション
1978年結成。初期のレパートリーの
ほとんどは前身のバンド3/3時代のものでアレンジを変えて演奏していた。ベースのレックを中心としてメンバーチェンジしながらも断続的に2000年代まで活躍する息の長いバンド。
リザード
1978年よりリザードと改名。それまでは紅蜥蜴というグラムロックバンドだった。1988年までに4枚のアルバムを
発表後、長い休止期間を経て2009年に活動再開。アルバムを発表。
ライブ活動も再びスタートさせた。
THE MODS
1974年結成。福岡発祥のめんたいロックムーブメントの中心的バンド。パンクロックという範疇に囚われない何時の時代も広い意味でかっこいいロックを追求した音作りが素晴しい。昨年デビュー35周年を迎えた。
ガセネタ
自称“ハードロックバンド”として1977年に結成。誰がどう聴いてもパンクロックにしか聴こえない。ヴォーカルの山崎春美はその後TACOというバンドをやったり雑誌編集、ライターなどもしながら現在も音楽活動を継続している
アナーキー
1978年結成。80年デビュー。
デビュー当時は国鉄服に髪を立てる
ファッションで人気が出る。85年までにアルバム9枚発表。その後休止期間を経て1994年に復活ライブを行った後、1997年に再始動。現在は休止中。ファンを公言する有名人が多い
8 1/2(ハッカニブンノイチ)
六本木のS-KENスタジオを中心に活躍した“東京ロッカーズ”の一員。音はキーボードを前面に出したニューウェーヴパンク。1978年に結成。翌年に解散。幻の
バンドと言われているがメンバーの久保田信吾、
上野耕路らは現在も音楽活動を継続中。