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“高級もんじゃ”かと
思ったら
“酔っ払いのゲロ”
だった
小池百合子
本来「政治家が夢を語るのは当たり前」だと私は思っていた。皆が幸せになる
ビジョンを示すと言う事は素晴しい事だ。しかし、それも度を越せば意味合いが変わってくる。この日(2017年6月20日)小池が示した5年後に築地に戻すという豊洲の移転計画案は荒唐無稽で具体的な方法や時期、数字を示せない現実性の乏しいものとなった。これではまるで絵に描いた餅だ。ではなぜ小池はこんな
大ボラを吹くまでに至ったのだろうか?
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選挙ファーストの
逃げ口上!?
2017年7月2日に執行される東京都議会選挙まで
2週間を切った中でのこの会見では
取り敢えず移転反対派と移転推進派双方を
納得させる必要があった。なぜなら小池は
都知事であると同時に自らの政治団体「都民ファーストの会」の代表だからだ。
片方だけを納得させる形になればもう一方の票を失う事になる。事前の選挙予測でも今まで都議会自民党ら抵抗勢力を敵役にしたいわゆる“劇場型政治”を演出したにも関わらず自民党との差は拮抗しており予断を許さない状況下にある。
昨年の都知事選から
相手の“敵失”だけによって支持を得てきた小池にとってはまさしく今回は正念場の選挙になるだろう。
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小池が都知事に
なった動機とは?
ではそもそも小池はなぜ昨年の都知事選に立候補したのだろうか。あくまで個人的な見解だが都知事選前の昨年6月28日に会見し小池本人が立候補したものの元々は失職した前知事よりもクリーンなイメージの小池を知事に推そうと誰かが画策したものに小池が乗っかっただけなのではないだろうか。そしてその時点ではまだ自民党に党籍を残している事からも何れはまた国政に戻るつもりだったとすれば都知事の仕事はあくまで一時のものに過ぎず実務なんかは二の次で大きなミスさえ犯さずに任期中“良いイメージの知事”さえ演じ切ればいいぐらいに思っていたのかもしれない。もともと芦屋のお嬢様であった小池は都政にさほど興味も無く興味があるとすれば都の莫大な予算ぐらいで都知事なんて自分が政治家としてさらに
上を目指す為の踏み台なんだ!と。表向きには「都政に全力を傾ける」とか
言いつつも頭の中はどっち付かずだったと考えれば
この一年間がグダグダになった事にも至極納得が行くのである。
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石原慎太郎は味方にするべきだった
今思えば今回の豊洲移転問題において責任の所在を明らかにするとか何とかの理由であの石原慎太郎氏を百条委員会に呼んだあたりから小池の醜悪さがハッキリと見えてきていた。たしかに4期13年にも渡る石原都政の中にも功罪はあっただろう。とはいえ一時は財政再建団体に転落しかけていた東京都の財政を立て直した功労者であり小池の父、勇二郎氏の友人でもあった
石原氏に汚名を着せるようなやり方は多くの都民の目にも
冷酷に写ったのではないだろうか。
もっと意見を聞いたり協力を仰ぐべき人物に対していつまでも選挙の時の事を恨んでちょっとババアだの厚化粧だのと言われたぐらいでキレてるようじゃあ都知事はおろか政治家にも向いていないと言わざるを得ない。都議会自民党の内田氏の件もしかり清濁併せ呑むくらいの度量の大きさが新しいリーダーとしては必要だった筈だ。勝った負けたに明け暮れて知事としての実績がないどころか貴重な
都の予算を湯水の如くドバドバ使う能無しババアが
東京都にオリンピックを招致できるまでに立て直した政治家を叩くとか
全くもってアベコベな話である。
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もう十分お手並みは拝見したので
お引取り下さい。
という事で6月20日の会見に話を戻す訳だが今後オリンピックも控えた
東京都にとって最大の悲劇は小池都知事だろう。最近は国内外の事件やスキャンダルの為に存在感も薄れがちな中でのアピールが今回の会見で、選挙前の追い詰められた状況での必死のホラ吹きとなった訳だ。もうメッキどころか顔面の外壁がベロベロ剥がれ落ちて恐らくこのままではじきに立ち行かなくなるであろうと私は読んでいる。このまま小池や都民ファーストの会の言いなりになって莫大な予算をドブに捨てるくらいならいっそもう一度都知事選からやり直したらよいのではないだろうか?政策の全てを小池が一人で担っている訳ではないにしろ都知事が変わればその取り巻きも変わり都の職員の皆さんの士気も上がれば例え今からでも結果的に
最悪のシナリオだけは回避できるかもしれない。
小池は5年後の築地の話をしたが5年後には恐らくもう都知事じゃないし言った事の責任も取れない。なるべく早く目を覚まして処置するべきだと思う。
(おわり)